polaroid: novembre 2011アーカイブ

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冷蔵保存もせずに夏の猛暑をくぐり抜けたTZ-Artisticで撮影。青みがかってねむい描写が、まるで夢の中のようだ。スキャン画像ではわからないが、実物を手に取ると、このフィルム独特のコッテリとした色調である。被写体を選ぶと、面白い写真になる...。
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ストックしてあったPolaroidの"Fade to black"を久しぶりに使ってみた。このフィルムは、TZ Artisticの特殊バージョンで、撮影後、約24時間かけて画像が黒く沈んで行くという代物だ。撮影直後は、通常のTZ Artisticと同様の、ややコッテリとした発色なのだが、約3?4時間を経過すると、上記のような暗く沈んだ色調となる。


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約12時間経過すると、上記のような「黒い絵」となる。まだ、写っているものの形状や色彩が何とか識別できる。

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24時間後には、上記のように目を凝らさなくては何が写っているのか判然としない。さらに時間が経過すると、画面全体がほぼ黒一色となる。

この、一日の間の色調の変化を楽しむのが、このフィルムの持ち味なのだが、こうした面白さが理解できるのほ、ごく一部のマニアだけだろう。色調の変化を途中で止めるには、フィルムを剥がして乾燥させるなどのテクニックがあるようだが、個人的には、一日後には真っ黒くなってしまうという無常観というのが気に入っている。

以下に数枚の作例を示す。いずれも撮影後3?4時間後にスキャンしたものだ...。


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