kerberos: février 2008アーカイブ

Movable Typeは、カスタマイズ性が優れているというのがセールスポイントだそうだが、CSSをいじくり回すのは、結構面倒だ。特に、バージョン4になってから、ブログプラットフォームとしての構成がかなり変わっているので、それまでのリソースをそのまま利用することができなかったりするらしい。
このブログは、初め某社のレンタルサーバーの一画をに寄生して立ち上げたのであるが、当初は、ほとんどの設定をデフォルトで利用していた。画面のスタイルだけは、予め用意されているものから、まずまず気に入ったものを採用して使っていたのだが、折角カスタマイズ可能なのにお仕着せのスタイルでは、満足できなくなってきた。
そこで、にわか仕込みのCSSの知識で、オリジナルなスタイルに変更することにする。意外だったのは、MT4対応の解説書が少なかったことだ。しかも、どれを取っても記述が不十分だ。察するに、β版を元にやっつけ仕事で作成したのではないか。
書籍は頼りにならないので、斜め読みをして、あとはブログのヘルプ機能を参照しながら、スタイルシートを記述した。コンセプトは、できるだけシンプルなページにすることである。デフォルトのスタイルにもminimalist系のシンプルなものがあるが、それよりもさらにシンプルなものを目指した。ブログプラットフォームの表現力が向上しているのに、敢えてミニマルな構成にするというのも天の邪鬼だとは思うが、ごてごてとしたブログが増えている中で、一つぐらいミニマルな構成のものがあってもよいのではないかと思ったからだ。
義理でリンクを張らされているHPのロゴを別にすると、白と黒と灰色、それに緑の濃淡しか使っていない。カレンダーですら、土日祝日も含めて未リンクの日の数字は総てグレー表示という潔さだ。狙ったイメージは、コンピュータ黎明期のグリーンモニター上で走査線の中に粗いフォントが、少しぼやけて表示されるレトロな雰囲気である。そのために、ヘッダの画像だけは、少し凝ってみた。


reCAPTCHA

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こんな鄙びたブログにコメントを付けるような人は、個人的な知り合い以外にはないと思うが、自動投稿のスパムコメントが届くのは不愉快なので、MovalType4.0の「CAPTCHA認証機能」というのを使ってみることにした。設定そのものは極めて簡単に終了し、「TypeKey」のトークンキーも正常に取得・設定できた。ところが、どうした訳か、コメント投稿フォームに肝心の画像が表示されない。(というか、画像のリンクが切れている状態となってしまう)
よくよく調べたら、私の借りている格安レンタルサーバには「Image::Magick」なるPerlモジュールがインストールされていないためらしい。仕方がないので、reCAPTCHAという無償認証提供サービスを使うことにした。こちらのインストールは、少々敷居が高いものの、前記のようなサーバ環境依存性がないので良い。詳細な設定方法については、Movable Typeのドキュメント中の「CAPTCHA 認証を利用する」に記載されているが、それでも最初は画像が表示されず些か焦ってしまった。しかし前記ドキュメントを良く読むと、最後の方に、「画像が表示されない場合にはコメントフォームテンプレートモジュールをマニュアルで修正しろ」と書かれていたので、これを行ったところ正常に動作するようになった。因みに、システム既存の「TypeKey」の設定をすると、やや構文に違いはあるものの、同様のステートメントが追加される。という訳で、つまらんことに時間を食われているうちに折角の日曜の午後も夕方である。
パソコン関係の書籍を購入したら、"Visual C# 2005 Express Edition"のインストールCDが付属していた。MS-DOSが使われていた頃は(などと言うと歳がばれるが)、MS-CやFORTHを使って、趣味のプログラミングにいそしんでいたものだが、Windows時代になってからは、Microsoft系の開発環境とは、全く縁がなくなってしまった。
 一つには、「統合開発環境」なるものが気に入らなかった。やたらとお節介な代物で、勝手にコードを生成したりして、見通しが悪い感じがしたからである。また、C++の複雑怪奇な言語仕様も趣味で使うには、面倒くさいだけだったこともある。そんな訳で、メジャープラットフォームのWindows上での開発から足を洗って、専らPDAやゲーム端末用のアプリケーションの開発を、GNUコンパイラなどを使ってコマンドラインで行ってきた。
 そんな「ガラパゴスのイグアナ」状態の私が、前記のようなきっかけで、最近のWindows開発環境を試してみる気になった。購入後6年目を迎えたDELLのくたびれたPCにCD-ROMをセットして、インストールを開始したのだが、マシンが遅いこともあって、やたらと時間がかかる。なかなか終了しないので、一風呂浴びて出てきたら、無事に終了していた。
 早速、起動してみたが、Visual C++よりもさらに「面倒見」が良さそうな開発環境である。スクリーンセイバースタートキットなるものをビルドしてみたら、数十秒でコンパイルが完了してサンプルのスクリーンセイバーが起動した。 ソースを見てみると、一通り必要な物は揃っているようだ。これにちょいと手を加えて、自前のスクリーンセイバーでも作ってみようかと思ったのだが、元々のソースにあらずもがなのメソッドがてんこ盛りなので、これらのメソッドやリソースを削除することから始めなくてはならなかった。
これが結構面倒で、不要な部分をコメントアウトして、スケルトン状態にするのに時間を食われてしまった。まあ、コードエディタには、選択した範囲を一括してコメントアウトしたり、コメント解除したりする機能が付いているので、ざっと全体を見渡して、何度か試行錯誤した結果、単純にスクリーンをブラックアウトさせるのに必要最小限のコードだけを抽出することができた。 あとは、これに手を加えて自前のスクリーンセイバーにすれば良いという訳だが、上記の作業だけで疲れてしまったので、今日のところはこれでおしまい。
それにしても、「スタートキット」と言うのなら、最初からシンプルなテンプレートを提供してほしいものだ。こんなことを言うと、「余計なメソッドやリソースが付いていても、コールしなければJITerがコンパイルしないので同じ事」と馬鹿にされそうだが、長年ピュアなCコンパイラを愛用してきたこともあり、余計なソースコードが含まれているということ自体に生理的な嫌悪感があるのだ。
 スケルトンができたので、ちょっと脱力系のスクリーンセイバーを作ってみるつもりだ。詳細については、後日。

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