吉祥寺でポラロイド

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ちょっとした買い物があって、昼前に吉祥寺に行った。持参したPolaroid SX-70にTZ-Artisticを装填して、散歩がてら写真を撮った。

20100606-1.jpg古いビルの裏側から見上げた空だ。下部正面の建物の壁は、実は赤く塗られている。左のビルは、薄い黄緑色の安っぽい吹付け塗装だが写してみるとこの通りだ。

それにしても、このフィルムの描写は面白い。まるで夢の中のようだ。偽ポラでは、真似のできない独特の味わいがある写真を数枚掲載しておく。

20100606-3.jpgこれなんかは、実際の見た目とは全く異なる。左下に見えるのは、さびれた古いビルの上の今は使われなくなった広告塔の鉄骨だ。お世辞にも美しいとは言えないしろものだが、全体のくすんだ色調に妙にマッチしている。因みに、利用したフィルムは、一年以上も前に使用期限が切れているので、発色が悪くなっているが、それが逆に何とも言えない味わいを醸し出している。

20100606-5.jpgこれは、西荻窪の陋居の近くの建設現場の空。けばけばしい黄色いクレーンもこの通り。やっぱりポラロイドのケミカルなフィルムは、現像が終わってみないとどんな絵になるかわからないというところが、デジカメには無い面白さだ。35mmの銀塩写真でも同様のことが言えなくもないが、特急現像でも小一時間は待たされるという意味で、ポラロイドには、デジカメの即時性と、ケミカルフィルムのアナログ性とを併せ持つという優れた利点があると思う。

しかも、光線の状態や周辺の温度などで、毎回、結果が異なるという不確実性もあって、その何だかいい加減なところに病みつきになってしまうので困る。

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