PX70 Color Shade PUSH! のテストショット(2)

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屋内での撮影その2。

20101102a.jpg明暗ダイヤルで少しオーバ気味にしてみた。IPのHPでも推奨されている。また、撮影後、一日寝かしてからスキャンしてみた。24時間経過する間に発色は、明らかに改善されているようだ。とりわけPX70 FFではほとんど再現されなかった暖色系の発色が良い。以下に示すPX70 FFで撮影したショットと比較すると格段の違いだ。


20100814c.jpg両方の作例で散りばめられているのはマティスのポストカードだが、FFでは暖色系の発色がほとんど皆無だ。屋内の人工光源による撮影なので、温度を別にすれば条件は同一である。


なお、PX70 Push! は、撮影後色調が安定するまでに最低一日はかかるようだ。前回投稿した写真は、11/10(水)に撮影したものだが、三日経過した今日、改めてスキャンすると、色調、解像度ともに改善していることが見て取れる。


20101110rescan.jpg
撮影後三日後


20101110a.jpg
撮影後3時間


この傾向はPX70 FFの頃から認められたが、Push! の方が顕著であるように思われる。そんな訳で今日、屋外で撮影したショットも二三日寝かしてからスキャンすることにした。

余談だが、Push!の方が撮影後の遮光性能が向上しているように思われる。というのは、排出後のフィルム面を覆っている青色の色素がFFよりも長時間持続するように感じられるからだ。逆に言えば像が浮かび上がってくるのに、これまでよりも時間を要する。とはいえ撮影後のフィルム面を直射日光にさらすのは、相変わらずご法度である。もっとも、これは単に撮影時の温度の影響かもしれないが...。

コメント(2)

毎度、大変勉強になります。
今度のフィルムはなんとか期待できそうですね(^^)
どこかでT600フィルムの速発色や速乾を期待してしまう訳ですが、
ここまでくるともうPX70らしさを楽しむべきで、
T600フィルムと比べるのはナンセンスなのかもしれませんねぇ。
日本の代理店でも取り扱いが始まったようですので早速入手して試してみたいと思います。

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