FORGET-ME(CAM-PC)

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このところ、何かと忙しかった上に、十日ほど前には7年前(!)に購入した自宅のマシンのハードディスクが起動時にSMARTアラートを出すようになったので、ディスクを交換したり、ついでにメモリを512MBから1GBに増設したり、DVD R/Wドライブを装着したりしていた。

マシンの更改も考えたのだが、使えるうちはとことん使うという我が家の美風を堅持して、直して使い続けることにした。因みに、これだけやっても総投資額は2万円少々だ。しかし、一応真っ当な職業に就いて定収のある人間がこんなところで経済をしていては、内需拡大など夢のまた夢というところだろう。まあ、今頃になって給付申請をした定額給付金とやらを使い切ったので、政府の景気刺激策に多少は貢献したのだろうが。

という訳で、久しぶりにCAM-PCの動画を投稿。

今回は、"FORGET-ME"と名付けられたフラクタル生成マシンだ。画面中央の正方形からスタートして、セル空間は万華鏡のような対称性 を示しながら成長する。

以前に投稿した"HEX-BANG"と同様に、セル空間が無限大ならば、この フラクタル的成長も無限に続くことになるのだが、CAM-PCのセル空間は、 256×256で「ラップアラウンド」されている。このため、トーラスの表面の ように境界は存在しないものの、セル空間が成長を続けると、やがて自分 自身の「反対側」のセルと干渉する。これにより、セルの成長は縮小に転じ、 最初の小さな正方形に戻る。

以後は、再び成長し干渉し縮小するというサイクルを繰り返すのだが、 何だかアラベスク風の幾何学図形がめまぐるしく生成するのが麻薬的 効果があって見ていて飽きない。(などと思うのは私だけか...)

FORTHソースコードのSCREEN 1に記載されているように、少しスピードを 落としてキャプチャをしている。その方がセル空間の変化を楽しめるからだ。

なお、このシミュレーションは、古のDOS PCのビープ音を用いて、 オートマトンの状態遷移に基づいた効果音を生成する。いまどきのサウンド カードとはまるで比べものにはならないが、「ピロピロピロピロ」という音 には、なにか哀愁をさそうものがある。(残念ながら、この音声はデジタル キャプチャできない)

以下にFORTHのソースコードを示す。

\ FORGET-ME-NOTS (CAM Book 12.8.1) 16Feb89nhm

This is a reversible linear rule that yields pretty fractals.
Run it at lower speed. Use Alt-R to reverse direction of time.
Alt-S sends the count of the number of blue spots to the loud-
speaker as a tone (the higher the count the higher the tone).
Hit Alt-S again to turn off the sound (be sure to do this before
you load another experiment).




\ FORGET-ME-NOTS (read screen 0) 15Feb89nhm

NEW-EXPERIMENT N/MARG-PH HEX INCLUDE SOUND.4TH
: FORGET-ME-NOTS OPP CW CCW XOR XOR >PLN0 ;
: -GRID <ORG-HV> NOT IS <ORG-HV> ;
: ALT-GRID STEP -GRID COUNT>FREQ ;
: FMAP STD-MAP ALPHA NOT ALPHA' AND >INTEN ;

: Reverse -STEP# -GRID ; ALIAS R
: Box TEMP-SEG 1 1 AREA FFFF 0 VAL>PL FFFF 1 VAL>PL ; ALIAS B

MAKE-TABLE FORGET-ME-NOTS MAKE-TABLE ECHO
MAKE-CMAP FMAP MAKE-CYCLE ALT-GRID
Box



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