
「ベロウソフ・ジャボチンスキー反応(Belousov Zhabotinsky reaction)」のシミュレーションである。CAM-PCには、4枚のビットプレーンが存在するが、それらを総て使ったやや複雑なルールとなっている。(詳細については、末尾のソースを参照)
上記の化学反応は、20世紀中葉に発見された振動的化学反応で、溶液中の物質の濃度が周期的に変動することにより特異な色彩変化を生ずるというものだ。
CAM-PCのルールテーブルには、三種類のものが用意されているが、ここで紹介するのは三番目のもので、上記の化学反応との視覚的類似性が最も高いとされている。
なお、実機で動作させた場合にモニタに表示される色とムービーの色とは通常は出来るだけ揃えているのだが、これに限っては意図的に変えてある。理由は、CAM-PCのカラーパレットの制約上、実機での表示色が全体的に鈍い印象であることと、当時のスパコンでのシミュレーション画像が、サイケデリックで強烈なインパクトを感じさせるものだったので、当時を偲んでその色彩を再現したかったからだ。また、シミュレーションのスピードも実機の約1/5に設定した。最高速ではセル空間の状態遷移の様子が良く判らないからだ。