「ベロウソフ・ジャボチンスキー反応(Belousov Zhabotinsky reaction)」のシミュレーション。詳細については、「Zhabo-c(CAM-PC)」のFORTHソースコードを参照のこと。 このCAM-PCのルールテーブルには、三種類のものが用意されているが、ここで紹介するのは二番目のもので、生成される渦巻き状のパターンが角ばっているのが特徴である。
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「ベロウソフ・ジャボチンスキー反応(Belousov Zhabotinsky reaction)」のシミュレーション。詳細については、「Zhabo-c(CAM-PC)」のFORTHソースコードを参照のこと。 このCAM-PCのルールテーブルには、三種類のものが用意されているが、ここで紹介するのは一番目のもので、生成される渦巻き状のパターンが細かいのが特徴である。
有名な樹状突起のセルオートマトン。ランダムウォークをする緑色の粒子が、青色のセルの近傍に入ると青色に変わり固定される。菌類を思わせる樹状突起の成長過程が興味深い。総てのセルが固定されて終局状態に至るまで約7000ステップを要する。
2次元格子上のセルートマトン。ルールは少々複雑だが、4つの四角形が弾力的な伸び縮みを繰り返しながら次第に有機的なパターンに変わっていく様子が興味深い。時間的にリバーシブルなので、6000ステップで反転させて初期状態に復帰させている。全体で約12000ステップにおよぶ長大な状態遷移である。
名前の通り小さな生物(critter)を思わせるセル構造が上下左右に移動するというシミュレーションである。初期状態のランダム配置が沸き立つような明滅を繰り返し、周囲に多数の「移動体」を放出する。これらが他のセル構造と干渉して方向転換をしたり、振動型セル構造に変化したりする様子が興味深い。どことなく蜂の巣を思わせるところがある。

CAM-PCの「Zhabo-c」ルールは、以前にも紹介したので、詳細は割愛するが、前回の投稿では、カラーマップを意図的に変更してサイケデリックなものにしていた。
当時のスパコンを用いたシミュレーションの色調に合わせてみたのだが、本来のCAM-PCでは、もっと落ち着いた色が表示される。
また、CAM-PCでは、セル状態に応じてカラーマップを「ローテーション」することにより、状態遷移をより正確に表現することができた。
ここでは、オリジナル版に近いムービーを改めて紹介することにする。


このブログに掲載されているCAM-PCの動画は、すべてQuickTime movieである。したがって閲覧するにはQuickTimeプラグインがブラウザにインストールされていることが必須だ。

あれこれと忙しくて、この鄙のブログも一年以上更新していない。それにも関わらず毎日コンスタントに一定数のアクセスがあるのが不思議だ。という訳で、久々の更新。

久しぶりにCAM-PCのムービーを作成してみた。

TIME-TUNNELと名付けられたリバーシブルなルールである。ルール自体は、極めて単純だが、通常のセルオートマトンとは少し異なり、現在のセルの状態に加えて前世代の状態も次世代のセルの状態を決定する要素となっている。

ライフゲームのルールを少し変更したセルオートマトン。一世代前のセルの状態を加味したルールになっている。

被食者と捕食者のシミュレーションである。
ルールはやや込み入っているが、要点を言えば、捕食者と隣接せず、かつ被食者と隣接するブランクセルには、50%の確率で被食者が誕生し、一世代(1サイクル)で消滅する。捕食者は、隣接する被食者を「食う」ことによって誕生し、その寿命は不定である。この条件に、「死」のルールが適応され、被食者は、50%の確率で、捕食者は20/512の確率で死亡する。
World of Cellular Automataに掲載した「Zhabo-c」へのアクセスが意外に多いので、エンドレスバージョンを投稿しておく。

「ベロウソフ・ジャボチンスキー反応(Belousov Zhabotinsky reaction)」のシミュレーションである。CAM-PCには、4枚のビットプレーンが存在するが、それらを総て使ったやや複雑なルールとなっている。(詳細については、末尾のソースを参照)
上記の化学反応は、20世紀中葉に発見された振動的化学反応で、溶液中の物質の濃度が周期的に変動することにより特異な色彩変化を生ずるというものだ。
CAM-PCのルールテーブルには、三種類のものが用意されているが、ここで紹介するのは三番目のもので、上記の化学反応との視覚的類似性が最も高いとされている。
なお、実機で動作させた場合にモニタに表示される色とムービーの色とは通常は出来るだけ揃えているのだが、これに限っては意図的に変えてある。理由は、CAM-PCのカラーパレットの制約上、実機での表示色が全体的に鈍い印象であることと、当時のスパコンでのシミュレーション画像が、サイケデリックで強烈なインパクトを感じさせるものだったので、当時を偲んでその色彩を再現したかったからだ。また、シミュレーションのスピードも実機の約1/5に設定した。最高速ではセル空間の状態遷移の様子が良く判らないからだ。

このところ、何かと忙しかった上に、十日ほど前には7年前(!)に購入した自宅のマシンのハードディスクが起動時にSMARTアラートを出すようになったので、ディスクを交換したり、ついでにメモリを512MBから1GBに増設したり、DVD R/Wドライブを装着したりしていた。
マシンの更改も考えたのだが、使えるうちはとことん使うという我が家の美風を堅持して、直して使い続けることにした。因みに、これだけやっても総投資額は2万円少々だ。しかし、一応真っ当な職業に就いて定収のある人間がこんなところで経済をしていては、内需拡大など夢のまた夢というところだろう。まあ、今頃になって給付申請をした定額給付金とやらを使い切ったので、政府の景気刺激策に多少は貢献したのだろうが。
という訳で、久しぶりにCAM-PCの動画を投稿。
今回は、"FORGET-ME"と名付けられたフラクタル生成マシンだ。画面中央の正方形からスタートして、セル空間は万華鏡のような対称性 を示しながら成長する。
