「minimalvideo」と一致するもの

ちょっと「失敗」(PX-70)

今更ながらPX-70を試してみた。IPのホームページでは、SX-70の明暗コントロールについて「When using PX 70 film with your Polaroid SX 70 camera adjust the lighten/darken wheel to the darkest setting.」とあるので、それに従ったのだが...。


20111224d-s.jpg
なんと言うか、意想外の写りになった。写真と言うよりは、むしろ絵画だ。現像液の回り込みが不十分で、画面上部に欠損があるのが見方によっては面白い。IPの名誉のために付け加えると、撮影時の気温は大変低く、摂氏3度程度だった。撮影後に暖めていれば違った結果になっていた可能性もあるが、例の遮光性の問題もあり、画像が浮かび上がるまで10分以上もかかるので、後の祭りである。数枚撮影してみたが、いずれも不思議な描写になった...。

Expired (TZ-Artistic)

期限切れのTZ-Artistic は、青みがかった色調になる。被写体を選べば、それなりに写る。

20111210a-s.jpg
なんとなく、昔の70フィルム風の色調だ。ただしコントラストは低い...。


In a dream (TZ-Artistic expired)

20111126b.jpg
冷蔵保存もせずに夏の猛暑をくぐり抜けたTZ-Artisticで撮影。青みがかってねむい描写が、まるで夢の中のようだ。スキャン画像ではわからないが、実物を手に取ると、このフィルム独特のコッテリとした色調である。被写体を選ぶと、面白い写真になる...。

Fade to black (TZ Artistic)

20111112c.jpg
ストックしてあったPolaroidの"Fade to black"を久しぶりに使ってみた。このフィルムは、TZ Artisticの特殊バージョンで、撮影後、約24時間かけて画像が黒く沈んで行くという代物だ。撮影直後は、通常のTZ Artisticと同様の、ややコッテリとした発色なのだが、約3?4時間を経過すると、上記のような暗く沈んだ色調となる。


20111112c12.jpg
約12時間経過すると、上記のような「黒い絵」となる。まだ、写っているものの形状や色彩が何とか識別できる。

20111112c24.jpg
24時間後には、上記のように目を凝らさなくては何が写っているのか判然としない。さらに時間が経過すると、画面全体がほぼ黒一色となる。

この、一日の間の色調の変化を楽しむのが、このフィルムの持ち味なのだが、こうした面白さが理解できるのほ、ごく一部のマニアだけだろう。色調の変化を途中で止めるには、フィルムを剥がして乾燥させるなどのテクニックがあるようだが、個人的には、一日後には真っ黒くなってしまうという無常観というのが気に入っている。

以下に数枚の作例を示す。いずれも撮影後3?4時間後にスキャンしたものだ...。


TZ-Artistic (Expired)

春先に買い込んだTZ-Artisticが数パック余っているので撮影してみた。うっかり常温保存で一夏を越してしまったので、発色が劣化している。

20111029b.jpg
何と言うか、この青みがかってコントラストが低い描写が面白い...。

真夏の猛暑下で常温保存したPX680の2パック目を使ってみた。

20111001f.jpg
被写体によっては、味わい深い描写になるようだ。暖色系の発色は鈍いながらも渋い雰囲気になる。


20111001a.jpg
現像ムラの出るのは相変わらずだ。購入直後のフレッシュなフィルムで撮影した以下の写真と比較すると、全体的にコントラストが下がっているのが歴然だ。


20110514-bs.jpg
やはり鮮度の良いうちに使うのが正解ということらしい...。


PX680の外箱に、各国語で記載された説明の日本語のところを読むと、「フィルムは涼しい乾燥した20℃以下の場所に保管してください」とある。また、「このフィルムは現像の際、撮影時の温度、エージング(製造されてから撮影されるまでの期間)、.....によって影響を受けやすい化学反応を示します。」とも書かれている。つまり、「購入したら冷蔵庫の野菜入れに格納して、できるだけ早く使うこと」という趣旨のようだ。

ところが、ここに天の邪鬼な消費者がいて、初夏に購入したフィルムを夏の猛暑の間も室温で放置して、今頃になって使ってみるという「暴挙」をおかしてみたので、その結果を掲載しておくことにする。


20110924b.jpg
夏の猛暑で、フィルムのシートが固着してしまったのか、右上部分は現像液が行き渡っていない。全体的に何とも言い難い不思議な発色をしている。この傾向は、他のショットでも同一だ...。


暑いうちは夏眠状態なので、休日も冷房を入れた自室にこもりきりだ。昨日に続いて、フォト加工アプリで遊んでみる。遅ればせながらPaper Cameraを試してみた。Retro Cameraが、クラッシックカメラのエミュレータであるのに対して、こちらは、写真を絵画的に加工するアプリだ。


20110919a.jpg

例えば、柱時計をコミック風のエフェクトをかけて撮影すると、上のような結果となる。全くデフォルト設定だが、手描き風の趣が面白い...>

Retro Camera Plus

夏の猛暑、このところの残暑で、重たいSX-70は、すっかりお蔵入りだ。夏に弱い体質もあって、そもそも外出する気にもなれない。という訳で、ペインクリニックで治療を受けた帰りに、Android端末にインストールした「Retro Camera Plus」で空など撮ってみた。

20110917.jpg
このアプリは、なかなかすぐれもので、ちょっと面白い描写が得られる...>

aging(PX680FF)

二箇月ほど前にPX680FFで撮影した写真を改めて眺めてみると、色調が微妙に変化していた。

20110604-0807.jpg以下の撮影一週間後にスキャンしたものと比較すると、全体的に、彩度が高くなってシアンがかった感じだ。

20110604bs.jpg
実は、この日は快晴の空に、真っ白な雲が浮かんでいたのだが、どちらも見た目の再現性という点では、全くと言って良いほと異なっている。澄んだ青空の色調は、どちらかと言うと、撮影一週間後の画像に近い...。
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